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2004年 10月 07日
先日の話ですが・・・
数ある東京での仕事のひとつでご一緒させていた だいているOくんと、仕事が終わって、めずらしく一 緒に帰りました。 Oくんは、第二次世界大戦後文学のある作家の研 究をしている修士2年生。 指導教官は、あるヨーロッパの言語の翻訳家として も有名な先生。 研究室は、その先生の基盤である国やヨーロッパや らをフィールドにしたり、対象地域は日本なんだけど、 政治や社会学っぽいことやっていたりみたいな学生 さんたちの不思議な集合体なのだそうで。 「失敗だったかな」 とOくんは、その研究室に所属したことに関してぼそっ と言っていて。そもそも、今いる大学院で、自分の研 究をやるとなった場合に、もっともいまの研究室以外 に選択肢がなかったそうなのですが。 研究も遅々として進まなくて、修論は間に合わない から卒業延ばそうかな・・・と深刻そのもの。 今まで何度も選択するチャンスがあって、何度も違 うところに行けたはずなのに、あえて選んだ道を失 敗と言いたくなってしまうとは・・・ でも、どんなにつらい状況や思うようなことでなかっ たとしても、それが失敗とか、役に立たないということ は絶対にないと思います。 すべての経験に無駄なことなんてなくて、そんない ろんなことの積み重ねが、自分に還元される。 人生ってそういうもんだって私は信じているのだけど。 と、あの時はOくんには言えませんでしたが。
by cakalan
| 2004-10-07 12:57
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